2017年1月22日日曜日

サイモチの神-異形篇-

 諸星大二郎先生のマンガ「海神記」だったと思うが、主人公が「サイモチの神」と恐れられる怪物と対決することになり、海辺の洞窟でその怪物を待ち構えていると、現れたのは巨大なシュモクザメであったというシーンがあって、「サイモチ」とは「刀を持っている」とかいう意味らしいけど、そこに刀を鋭い歯になぞらえてサメを、しかもサメの中でも異形といって良いシュモクザメを持ってくるところの諸星先生のセンスの良さと絵的な迫力、不気味さ、格好良さが感動的だった。と思ってたらサイモチの神をサメとするのは「古事記」の海幸彦山幸彦にでてくる「その和邇(ワニ)は今は佐比持神という」あたりが元ネタのようである。
 古来、人は海の底からやってくる鋭い歯を持った巨大なサメに恐れとともに神秘的な魅力を感じてきたのだろう。
 現代においても、サメは恐怖の対象としてとともに魅力的な生き物としても認識されているということは、数々のサメ映画が作られていることからもうかがえる。まあジョーズとジョーズ2以外はB級以下のショボい映画だとしてもだ。
 特に米国では、サーファーが襲われる事故があったり、ダイバーがシャークウォッチを楽しむ気風があったり、一部好き者釣り師が狙っていたりということもあり関心と人気があるんだと思う。何しろかの国の「ディスカバリーチャンネル」では「シャークウィーク」というサメを特集する企画が20年以上続いているという。
 そんなディスカバリーチャンネルから流れてきたサメ映像などをアベマTVで見ていたので、ここのところ頭の中にサメたちが泳ぎ回っている。
 ということで、3回ぐらいにわたってベスト3方式でナマジ的「サイモチノカミ」話を語ってみたい。初回はサメの中でも特に異形な奴らを選抜してみた。では第3位から行ってみよう。

○3位 ナヌカザメ
 釣ったときに海中からトグロを巻くようにしてシッポを曲げたままヌボーッと上がってきたときは、魚かどうかも怪しい感じで、巨大なウミウシか何かのような奇怪な生物に見えた。船上に上げてみるとやっと正体がナヌカザメと判明したが、船上でもその奇怪さは衰えるところを知らず、どうも水をたらふく飲んで膨らんでいるようだし、こちらを噛もうと威嚇してくるしでなんとも強烈なヤツですっかり気に入った。
 写真の個体がその時のヤツである、撮影後海の底にお帰り願ったが、実はこのサメ美味しいらしいのである。良く志摩あたりの紀伊半島でネコザメを湯引きや刺身で喜んで食べるという情報を目にするのだけど、てっきり標準和名のネコザメのことだと思っていたら、どうもあのあたりではナヌカザメを「ネコザメ」と呼んで「さめなます」は祝いの席に出すほど珍重するらしい。食っておくべきだったが惜しいことをした。機会があれば味も堪能してみたいところだ。サンショウウオのような見た目に似合わず身は綺麗な白身らしい。卵も親の見た目に似合わない美しいガラス細工のような外見で「人魚の財布」と呼ばれているそうな。

○2位 マオナガ
 オナガ3兄弟の長兄マオナガ兄さんは弟分のニタリ、ハチワレとともに「オナガザメ」と呼ばれる中でも特に尾ビレが長い。全長の半分近い尾ビレは異形と呼ぶのに充分な個性的な見た目である。超カッコいい。
 この尾ビレは何のために長いのか?生物の体にはいちいちそうなった理由がある。
 その尾ビレで餌の魚を叩いて弱らせてから食うという話を初めて聞いたときは正直眉唾だと思った。
 しかし、後年その現場を目撃することになるとは思いもかけぬ暁光であった。
 シイラ釣りに出た船で、イワシの群れが捕食者に追い上げられて水面に固まってグルグル回っている状態を「イワシボール」と呼んだりするのだが、イワシボールを見つけて下に付いている捕食者がシイラかはたまたカツオかキハダかとワクワクしながらキャストを続けるも何の反応も無く、「何も付いてないんでしょうかね?」と確認のために船をイワシボールに寄せてもらったところ、水中のイワシボールの中で幅広のベルトのようなモノがうねっているのが見えた。一瞬何じゃこりゃと理解できなかったが、次の瞬間脳内検索ヒットで「オナガザメや!」と興奮して、慌ててジグを付けて放り込んで誘ってみたけど相変わらずシッポでイワシを叩いている影は見えるけどルアーには食ってこなかった。
 オナガ3兄弟がその長い尾ビレで餌を叩いて捕食しているのはどうも間違いないようで、高知あたりにオナガザメ類を狙う延縄漁船があるらしいんだけど、針に掛かってくるオナガザメの多くが尾ビレにハリがかりするらしい。パラオのガイドさんもジギングで釣れたオナガザメはシッポにフッキングしていたと言っていたように記憶している。
 その辺確定情報無いかとネットを徘徊してたら、youtubeにもろに投げ込んだ餌をシッポではたいてから食べる映像があった。TV番組の「飛び出せ科学くん」の映像のようで「オナガ捕食」で検索すると出てきます。痺れました。
 ネズミザメ目という高速で泳ぎ回るために進化したサメの仲間でジャンプする様も目撃されているというから、かけたらさぞいい気持ちにさせてくれるでしょう。

○第1位 ヒラシュモクザメ
 これぞ海神記の「サイモチノカミ」だろうというサメ。シュモクザメ類最大のコイツは最大6m超えるとかいう異形の怪物。
 シュモクザメ類のあの特徴的な頭部に加えて、なんといってもコイツの特徴は他のシュモクザメと比較しても長い背ビレで、ピンと上につきだした様がやたらカッコいい。背ビレの長さは頭部前方の形状と合わせて他のシュモクザメ類との判別にもつかわれるけど、やっぱりコイツの背ビレが長いのにも理由があったのが最近明らかとなって、ちょっとビックリさせられた。
 「国立極地研究所」の研究者が、ビデオカメラ等をそなえたタグを付けて調べたところ、このサメ、なんか横60度に左右交互に傾いて泳いでいるらしい。模型使った実験とかで確かめると横に体を傾けたときに背ビレが翼のようにはたらいて、効率よく揚力を発生させ省エネで泳げるんだとか。他のシュモクザメ類より外洋性だと言われているけど、広い海原を泳ぎ回るための進化の妙といったところか。海は、生物は、不思議な秘密に溢れていると感動せざるをえない。
 アベマTVで見たドキュメンタリーの中でタヒチのランギロア環礁の外海側の斜面を三匹編隊で泳いできたシーンはやっぱり特徴的な背ビレがシャキンとしていてゾクゾクするぐらいカッコ良かったが、残念ながら横泳ぎはしてなかかった。他のサメを襲って食うと紹介されていたとおり、高次の魚食性のサメなんだけど、なんといってもシュモクザメ類は「エイ喰らい」として有名で、鼻先にある微弱な電気を感じ取れるロレンチーニ器官を駆使してるんだと思うけど、砂に潜ったアカエイとかをバリバリ喰っちまうんである。大型個体の口にはエイの棘が何本も刺さっていたりするとか。
 ヒラシュモクザメはシュモクザメ類の中でも珍しい部類なのでなかなかお目にはかかれないだろうけど、アカシュモクザメは日本近海でも結構いて海水浴場に現れて恐れられたりしている。是非一度お手合わせ願いたいモノだ。

 オナガザメ類とシュモクザメ類は釣りの対象になりそうな気もするので、機会があれば狙ってみたい。海中から上がってきた獲物が異形の怪物だったなら、きっとサメ好きとして最高の気分にひたれるだろうことは想像に難くない。 

2017年1月15日日曜日

2トンの魚を釣る方法


 暇つぶしにアベマTVが実に有能。
 よく見る格闘技チャンネル、アニメチャンネルの他にも、ドキュメンタリーチャンネルなんてのもあってアメリカの「ディスカバリーチャンネル」から番組引っ張ってきて放送したりしている。

 最近見たのでは、大西洋のクロマグロ漁とメキシコ沖のホホジロザメの捕獲作戦が面白くて、見てて思わずアツくなった。

 クロマグロ漁の方は、プロの漁師がシーズン中一匹だけという規制の中、300キロからのタイセイヨウクロマグロで一攫千金を狙って奮闘するんだけど、船ごとに悲喜こもごもあり、何時間もかけて寄せてきたのに足下で船底にラインがこすれて切れて「Fワード」叫びまくりのピー音鳴りまくりとか、釣り師としてよく分かる心境だったり、せっかく大物水揚げしたのに身質が悪くて値段が付かなくて愕然としていたり、という人間ドラマがなかなかに味わい深かった。手釣りでやってる船を除くと、各船みんなPENNのインターナショナル使ってて「やっぱりプロのチョイスはPENN」なんだなと気分が良かった。

 ホホジロザメの方は多数の個体が集まる(繁殖行動のためだろうと考えられている)、メキシコ沖グアダルーペ島を舞台に、科学者と釣り人がチームを組んで、回遊等行動の把握を目的に衛星に情報を発信し長期間行動が追跡できるタイプのタグをホホジロザメの背びれにガッチリとボルトで固定するため、最大2トンを超えるだろうホホジロザメを釣って、作業台の上に乗せてタグ付けてリリースする、というややこしい作戦の現場からの報告。

 ロッドとリールは、はなからあきらめていて、耐加重2トンのロープに、リーダーは「チェーン」、フックは売られている中で最大という強烈なモノで軽く50センチは超えてそうな「ねむり針」。
 一個あたり浮力約22キロ(50ポンド)の浮きをいくつも付けて浮力でサメを弱らせつつ小型ボートで追跡し弱ったら綱引きしながら引っ張って、大型の母船の横に用意した作業台に誘導する。作業台はフォークリフト方式で沈めてあり囲いが設けられていて、その中に誘導し作業台ごとサメを水揚する。水から上げると時間との勝負で、ホース口に突っ込んで海水えらに流しながらタグ付けやら体長等データ取りやらやってから、作業台沈めてリリース。という段取り。

 と書くと大がかりではあるけど簡単そうに思うかも知れないけど、なんせサイズが小さくて3mオーバー数100キロからのデカブツ相手なので、最初の方苦戦しまくり。
 船の下に潜られてロープ切られ、寄せてきても作業台の上にうまく乗せきれず、最強のフックも伸びたり折れたり。

 フックが逝くのは最初から浮力の強い浮きを使いすぎだというのが釣り人チームの意見だったけど、科学者は「2個で100ポンドの浮力ぐらいどうってことないよ」とか言ってて、100ポンド約45キロの負荷ならそら太いハリも折れるって、と私も釣り人チームに同意。ラインが強いとハリが負けるのはありがちか。
 そのあたり、最初からロープのハリの近くに浮きを沢山付けずに、弱らせて寄せてきてから分散させておいた浮きをサメの近くに集めて追加していく方式に改良して成功させていた。最終的にはサメの近くに8つぐらいの浮きが集中してサメの頭を上げさせて、魚体をかなり浮かせたままボートで引っ張り沈めた作業台に誘導することができていた。

 水中で負荷をかけられながら泳ぐというのはホホジロザメのような怪物にとってもなかなか難しいらしく、4m弱、1トンクラスの個体で浮き2個しか沈めておらず、トンクラスの怪物でも100ポンド約45キロの「牽引力」しかないというのは、釣り人としてはまだやりようがあるのかなという気がしてくる。1000キロの獲物でも10キロ単位のドラグテンションが充分意味を持つと推測できるのではないだろうか。まあ私は20キロが限界だけど、45キロの浮き沈めて2時間ぐらいで上がったサイズなら20キロドラグを5時間からかければ上がるのかなという皮算用。道のりは遠いが実現性はないわけでもなさそうだ。実際にホホジロザメのトンオーバーは竿とリール使って釣られていてIGFAの記録にも残っている。

 あと、気づいたのが針先が内側を向いた「ねむり針」の優秀さで、「ちもと」が口の中にあるうちは針先が口腔内に向かないので引っかからず、必ず「ちもと」が口の外に出た状態で口の端に、それも餌を咥えて走った後に引っ張られる関係から口の横の端の良いところにばかりかかっていた。
 リリース前提なら針が外しやすいし、サメのような下手するとワイヤーリーダーとかでも噛み切りそうな獲物にはリーダーを噛ませないフッキング位置を狙えるという利点もありそうだ。イソンボだのの歯のきつい魚にも応用できる手かも知れない。 
 
 正直驚いたのは、トンオーバーとかの水中生物を水揚げしたら自重で内臓とかにダメージが出てリリースできないのではないかと思っていたけど、映像見ている限りダメージあまりないようでスイスイ泳いでいったことである。最大個体は「キメル」という名のついている5m推定2トンクラス、全部で9匹だかにタグ付けしたが、リリース時ひっくり返って沈んだ個体もなければ、ちゃんと移動データも取れていてハワイ沖まで移動した個体もいたとか早速面白い結果が出ていた。やればできるんだ。

 今回竿とリールの普通の「釣り」ではなかったけど、色々工夫しながら怪物を仕留めていく過程は釣り人としてとても参考になったし、豊富なホホジロザメの映像は眼福でもあった。
 ホホジロサメも保護の対象となりつつあるご時世、遊びで釣って良いような空気ではないのかもしれないけど、こちとら船上まであんなおっかない魚を上げる気はさらさらないので、寄せてきて簡単なタグだけ打ってリーダー切ってリリースするような、調査の手伝い的な釣りで良いので是非やらせてもらいたいモノである。などと夢想してみる。

2017年1月7日土曜日

空をいく鳥の自由


 寝たきりの期間に衰えた足腰あたりからそろそろリハビリだなということで、近所の川辺や電車でちょっと行った公園で、小型の双眼鏡片手に鳥を眺めて散歩している。

 ピチュピチュと鳴き交わし木々の間を飛び回る小鳥たちを眺めるのは心安まるひとときである。

 よく空を行く鳥を眺めていると「鳥のように自由になれたらな」という思いが胸に去来したりするが、鳥をしばらく眺めていると、ああ見えて鳥もそんなに自由じゃなさそうだなと思い知る。

 木立の上で高くさえずっているのは自分の縄張りを主張しているんだろうから、弱い個体はそこに容易には入っていけなかったりもするんだろうし、縄張り争いなんてのもあるだろう。
 群れで動いている鳥たちなら、自分勝手に行き先を決めることもできないだろう。
 もっと言うなら、本能とかがささやく「北へ」とかにも逆らえなかったりするんだろうし、自由にノンビリ生きてたらヘビに食われたり、寒いこの時期なら餌が足りなくなってしまったりの不都合があって必死で生きて行かざるを得ない毎日なんだと思う。鳥には鳥の苦労があるのだろう。

 鳥と自由という話で、もういっちょ思い出した寓話があるので、書き留めておく。
 誰よりも早く飛びたいと願う鳥がいて、限界まで努力してみてもどうしても空気抵抗とかもあって、一定以上より早く飛べない。そこでその鳥は神様にお願いして空気を無くしてもらった。
 当然のことながら空気抵抗のない真空中で羽ばたいても揚力は発生せず飛べなかった(というかたぶん窒息死するよね)とさ。

 自由って結局そういう、羽で押さえつける空気のような、本来自由を阻害してくるモノがあってこそ、それを踏み台にしてはじめて認識できるモノかも知れないな、などと思う。

 ケン一が、海外遠征にいくときに、出国手続きを抜けたとき、日常のあれこれから解放された実感が襲ってきて心の中で映画ブレイブハートのメルギブソンのように「フリーダム!!」と叫んでしまうと言っていたが、よく分かる心境だ。めんどくさい日常があるからこその、そこからの「自由」である。

 そういった日常的に自由を阻害するモノとして、日々の糧を得るための仕事、生活を送るための雑事、人と交わるためのつきあいの類、などに加えいま私には行動を制限する病状なんてのも加わっている。
 でも、病状はさておき、仕事や生活、つきあいを放棄して、さすらいの旅人にでもなった場合、自由度は増えるのかも知れないが、それでもそのさすらいが日常になれば、また新たな自由の阻害要因が出てきそうにも思う。金が無いとか、食料を得るのに時間がかかるとか。
 やはりたまの遠征で羽を伸ばすのぐらいが適度な「自由」なのかもしれない。

 それでも、仕事も捨て、モノも必要最小限以外捨て、世俗を離れてさすらってしまうというのは、私の中で依然として魅力的な誘惑である。

2017年1月1日日曜日

2017あけましておめでとうございます

 今年もよろしくお願い申し上げます。

 今年の目標は、まあともかく健康の回復かな。

 元旦の今日はお天気も良く、体調も回復傾向なので近所の川沿いを散歩。
 水辺にはオオバン、コサギ、ユリカモメ、ハクセキレイ、木々にはヒヨドリ、キジバト、スズメ、ハシブトガラス。

 調子よければ正月休み中に電車でオイカワ釣りに出かけたいところ。

 今年一年が良い年でありますように。

2016年12月30日金曜日

2016年のベスト3(釣り篇)

 病気で寝てばっかりだった気がしているが、リハビリと称して釣りには結構行っているので、思い返してみると今年もそれほど悪い釣りではなかったように思う。
 
○釣り:1位早春の71、2位秋の運河シーバス、3位みんなでテナガ
 1位は早春のバチパターンを近所ポイントでキッチリはめてスズキサイズがやっと出た文句なしの結果。たぶん来年もはめれば悪くない結果が計算できそうな皮算用。
 2位は、週末ごとに雨が絡んでくれた今年の秋の空がもたらした好釣。近距離戦でいれば食ってくる勝負の早い釣りはどうにも好み。
 車運転するのがしんどい体調の私に、いつも車を出してくれていっしょに楽しんでくれたツーテンの虎ファンさんに改めて感謝。
 3位は、テナガ釣りとハゼ釣りがちょっと職場でも流行り始めていて、マイポイントに皆さん招待してワイワイ楽しめたのが嬉しかった釣り。小物釣りはみんなで楽しめる良い釣りです。

○残念だった釣り:1位冬のワカサギ、2位遠征、3位秋のカヤック
 1位はまあ、言ってもしょうがないようなことで、来シーズン体調整えてまた楽しめばいいさというところ。
 2位は、目指せアマゾン(通販大手じゃなくて南米ガイアナの)ということで11月に行けないかと情報収集したりしていたモノの、結局流れて、しかも11月には健康悪化で要自宅療養になったりしていたのでどのみち行けなかったのだけど、年1回ぐらい地球の裏側までではなくてもどっか行きたいなと、漂泊のおもいやまぬところである。
 3位は、結局1回しか出せなかったのは週末ごとに天気が悪かったのが主な原因で、その分運河が釣れていたうらはらなので仕方ないかと。体力落ちていて1回出したのもしんどかったので、体力強化はなんか考えねばと思うところ。

○ルアー:1位フラットラップ、2位ニョロニョロ、3位無し
 1位は今年も頼りになったぜフラットラップ。運河で絶好調で虎ファンさんにも布教完了。
 2位は、もう春はこれだけ投げてればいいやという感じになってきたぜニョロニョロ。
 3位、ということで投げるルアーが固定されてきたので3位は無し。新しいルアーとの出会いも楽しいのであれこれ買ってはみるけど、結局頼りにするのは定番だったりする。

○釣り具:1位ブリストール8、2位ランカーギアLGX66SM-2J、3位風雅
 1位、ブリストールの8f5本継ぎのシーバスロッドは、ナイロン8ポンドで釣るシーバスにはちょうど良いし、リュックの横に刺せて携帯性もよく春のメインロッドとしてこれからも愛用していくだろう。バックアップに2本目もぬかりなく押さえてある。
 2位は、運河の近距離戦用の6.5f、バス釣り時代からの愛竿で既に2代目で同じブランクスの竿が5本はストックしてある。グラスコンポジットの適度にダルいアクションがどうにも好みだ。60upのシーバスがこの竿をぶち曲げて暴れてくれるのは至福。
 3位は小物用の延べ竿。長年愛用の「白滝」が塗装もハゲハゲでぼろっちくなってしまったので色々探して、タナゴ釣りとか得意なお店がお薦めしていたのを購入。カーボンだけどかなり柔らかくダルめの調子で実に塩梅がよろしい。良い買い物でした。

○PENN:1位4400ss、2位430ssg、3位無し
 1位は、ブリストールとあわせて活躍の4400ss、今年も調子よく働いてくれました。まあ一生使うんでしょう。
 2位は、ランカーギアやパックロッドと活躍した430ssg。やっすいリールだけど壊れもしないしトラブルもなく好調。今後もよろしく。
 3位は、今年は遠征も無かったので普段のシーバス用のリール以外出番なし。倉には出番待ちのリールがうなってるんだけどね。


 とまあ、できる範囲で釣りに行く機会はつくる努力をしていたつもりだが、そのかいはあったのかなと振り返って思う。冒頭でも書いたが「悪くはない」ぐらいにはなった気がする。
 あんまり調子の良くない状態が続いているけど、来年も機会をつくって釣りに行くことは続けていきたい。

 皆様、良いお年をお迎えください。

2016年のベスト3(エンタメ篇)


 病気で寝てばっかりだった気がして何もしていないうちに今年が終わりそうになっているように感じるが、寝てばっかりいたおかげか小説やらマンガやらは結構な量読んでいるし、深夜アニメも冬春夏秋としっかり4期分視聴しており、やっぱり一年が経つのだなと感慨深い。まあそんなところで、今年の1年を振り返りつついつものようにベスト3を紹介してみたい。

○本:1位「ザ・ロード」、2位「沖縄文化論」、3位「ナマコのからいばりシリーズ」
 1位のコーマック・マッカーシー「ザ・ロード」はおそらくここ10年で最高の読書体験だったと思う。基本SFで最終戦争後の荒廃した世界を父子がさすらう話なのだが、難しいSF設定とかややこしい物理法則とかでてこないので、すべての人に読んでもらいたい傑作。角幡唯介、椎名誠両先生も絶賛しているが、私も強く推す。父性とは人間性とはという割と深いところにズンッとくる読み応え。
 2位、岡本太郎「沖縄文化論 忘れられた日本」は久しぶりに読んだ岡本太郎先生の本で、相変わらずキレッキレの視点や論点にうならされた。今の沖縄とも当然違う、占領下から復帰したての過渡期の沖縄の実態と、その頃まだ残されていた「沖縄らしさ」にみる日本の原点。
 3位、椎名誠「ナマコのからいばりシリーズ」。健康面問題抱えていた今年の、今一集中できないボケ頭でも、軽やかにサクサクと楽しめる椎名先生のエッセイシリーズの存在は福音であった。読んで頭を抱えて「人間とは?」とか思い悩んでしまうような大作ももちろん良いものだが、楽しくサクッと読んでそのまま忘れてしまってかまわないような作品もこれまた良いモノなのである。

○マンガ:1位「女子攻兵」、2位「バーナード嬢曰く。」、3位「ヴィンランドサガ」
 1位「女子攻兵」は、見た目が女子高生のロボットに乗り込んで、異次元の入植地で戦うという、絵面的に馬鹿っぽく、ふざけているような作品だが、これがなかなかに鋭いハードSFな物語で、主人公は自分の自我とロボットの自我のどちらが本物なのかとか、人間には及びもつかないレベルで事象を演算し予測し管理するAIが正しいのかそうでないのかとか、自己同一性の崩壊の危機を迎えつつも獲物を目指して闘いを続けていく。長く楽しみに読んでいたが完結した。読む人を選ぶかも知れないが傑作です。
 2位は、読書通ぶりたがる自称「バーナード嬢」こと町田さわこを中心に、4人が図書館に集まって読書会のように書評を話し合ったり、ド嬢の暴走に突っ込んだりという、基本「本読みあるある」ネタを楽しむマンガなのだが、回を重ね4人の親密さが進展するにつれ、そのやりとりに、心の中の若き日の記憶が揺り戻されるような「青春感」が醸し出されてきて、読んでて切ないような鼻につんとくるような感覚を何度も味わった。実に良いマンガ。今年アニメ化もしたが上手にそのへん再現されててこれまた楽しめた。
 3位「ヴィンランドサガ」は、今一番続きを楽しみに待って読んでいるマンガ。世に争いの種は消えず、21世紀になっても殺し殺されの復讐の連鎖はとどまることを知らないが、作中11世紀の元ヴァイキングの主人公は、復讐の鎖から逃れるために今絶賛苦闘中。戦争とは平和とは幸せとはとかど真ん中直球のテーマを描きつつも、戦闘シーンやら日常シーンのマンガ的表現のうまさでぐいぐい読ませる力量。面白いマンガとはこういものだという見本のようなマンガ。

○アニメ:1位「響けユーフォニアム2」、2位「この素晴らしい世界に祝福を!」、3位「JOJOの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」
 1位、「2」ってだいたいテンション落ちるモノだが、まったく衰えるどころか面白さは増すばかりだった。文句なしの今年1番。吹奏楽部を舞台とした熱血部活モノなのだが、京都アニメーションの学園モノはどうしてこうも、オッサンの胸に「青春感」を喚起させるのか?たぶん色々あるんだろうけどとにかく真面目に真剣に丁寧にアニメを作っているのが一つの要因だろうなと思う。例を出すなら、登場人物が複雑な心境にあるとき、それを台詞で言わせるのではなく、表情やらで表現してそれが視聴者に伝わるだけのアニメ表現の上手さなんてのがあるように思う。
 今年世間では「君の名は。」「この世界の片隅に」「聲のかたち」あたりの劇場公開アニメが評判だったが(はよ地上波でやってくれ!)、テレビで深夜にやってるアニメも密かに面白いのである。
 2位の「この素晴らしい世界に祝福を!」は、一転して途中予算か時間がたりんかったような作画のショボい回もあった作品だが、それでも面白いモノは面白い。異世界モノなんだけど、ギャグの良い塩梅の楽しさと、女の子のキャラクターの可愛らしさが良かった。深夜アニメにはこういうアハハと笑って次の瞬間忘れてしまえるような楽しい作品もまた必要である。久しぶりに原作ラノベを買いあさってしまった。
 3位の「JOJO4部ダイヤモンドは砕けない」は、JOJOシリーズでも最も好きな4部のアニメ化とあって期待して視聴させてもらったが期待通りの良いアニメ化。お気に入りのネズミ狩りエピソードも仗助がクールに決めてくれたゼ。億安と仗助、露伴先生と康一君とかの友情関係が4部が面白い重要な要素の一つだなと再認識した。

 とまあ、今年も様々な創作物のおかげで、病床の無聊がずいぶん慰められた。
 これらがなければ退屈で死んでいてもおかしくないところである。深く感謝。

2016年12月18日日曜日

病床より

 病気で学校を休んでいる友人からスマホに、

「読書がはかどる!」
「さすが、読書スポットしても名高い・・・」

「 病 床 !!!! 」

というのがラインで送られてくるというネタが、施川ユウキ先生の読書を取り巻く日常を描いたマンガ「バーナード嬢曰く。」にあり笑わせてもらったのだが、しんどくて本読む体力も無い重症とまでいかないけど、おとなしく横になっているしかない病状だと、確かに本読むぐらいしか暇をつぶす手段がなく、読書がはかどる。

 ちょっと回復してきた私も読書をはかどらせている。まだ長い時間集中して読書する体力はないので、活字は軽いエッセイ中心、ほとんどの読書時間を読書といいつつマンガを読み散らかして過ごしている(マンガ読むのは一般には読書とはいわないが私はあんまり区別していない)。

 しばらく、ブログの更新もままならなかったので「ナマジ生きとんのか?」とご心配をおかけしたやも知れないので、病床の一日をレポートして、「まあ生きてます」とご報告しておきたい。


○起床
 8時頃にウダウダと目覚める。朝が弱いので、起きるのが楽しみになるように毎朝録画した深夜アニメを起きたタイミングで見るようにしている。深夜アニメの放送は週末の深夜が多いのだけど、一週間毎日見られるように分配して視聴している。今期は面白いのが多くて毎朝楽しめている。
 アニメ見ながら、ヨーグルトか果物程度の軽い朝食をとり薬を飲む。

○ネット
 アニメ見終わると、ネットでニュースを読んだり面白いネタがないか見回ったりして徘徊。その日読むマンガなりを購入してkindle端末に落とすなどもしてグダグダと過ごす。3日に一度くらい食料買い出しに外に出る。スーパーに行く途中の通りを渡る押しボタン式の信号でいつも待たされて地味にいらつくのが最近の悩み。

○昼食
 だいたい10時から11時頃に、卵かけご飯とか納豆とご飯とか簡単にすます。卵かけご飯は毎日食べても飽きない体質。

○昼寝
 何もたいしたことをしていないのに昼飯後にダルくて眠くなるので昼寝。読書する集中力を欠く日とかは退屈するので、寝て時間をつぶしてしまいたいとも思うのだが、だいたい1、2時間で目が覚める。

○読書
 昼寝の後はそのまま病床で読書。kindle端末は片手で操作できるので病床での読書にも好適。
 マンガは紹介記事を読んだりして面白そうなのを片っ端から「試し読み」機能で数ページチェックしてみて、絵柄に抵抗がなければとりあえず1巻買って読む。面白くて続きも買うのは5冊買って1,2冊というところか。
 活字はここのところは自炊してあったアーサー・ビナード先生とかオーケン先生の古いエッセイあたりを再読。

○夕食
 5時から6時くらいに夕食。煮物か汁物をおっきな鍋で作って3日ぐらい食べ続けている。ちなみに一昨日からの夕食は大根と豚モツのネギ塩味の煮物。

○夕食後のくつろぎ
 夕食後は、ネット配信の「アベマTV」で格闘技見たり、古めのアニメ見たり、ネットを徘徊したりしてグダグダ。
 2,3日に一度風呂に入る。風呂はめんどくさいので汗かかない限り毎日入る気がしない。
 
○就寝
 8時か9時頃に寝る前の薬飲んで床に戻って読書しながらウダウダしていると、10時頃には眠くなって眠る。夢はあまり見ない。というか見ても忘れているのだと思うが、最近釣りの夢を何度か見た。釣りに行きたいんだろう。


という感じで、細々と生きてます。年内こんな感じかなと思っとります。