2016年2月21日日曜日

ボンバボンバボンバボンバー!!!!

 またかよ!というぐらいのしつこさで、ロングAネタでお送りします。ルアー図鑑うすしお味第29弾。

 ロングAのボディーのプラスチック素材には、ソルトウォーターグレードのポリカーボネイトを除いても2種類あって、反射版カラーに使われているような透明なものと、ゴールドとかシルバーとかのクロームメッキ系カラーに使われているという白いボーン素材というのがあるということぐらいは知っていた。ボーン素材、特別な素材でもなんでもなくプラドコ製プラグの非透明カラーにはふつうに使われている。良くぶつけて割っているザラパピーにも使われてた。

 ロングAの場合、ボーン素材の方が軽くて高浮力のボディーを作れるので、竿立て気味にして水面に引き波がウネウネするぐらいで引いてくるウェイキングというテクニックに向いているとかなんとか。
 調べてみると、軽量化するために塗装を剥いでボーン素材むき出しにするチューンをアメリカのバスプロがやっていて、はじめからそういうむき出しのボーン素材カラーのものもこんな感じで今では売っている。


 オーストラリアの釣り人もボーン素材の方のロングAが音やら何やらが気に入っているので、クローム金黒ばっかり売ってるというのもどっかで目にしたことがある。その割にはバラボーマーは透明素材だが。
 まあ、浮力だのなんだのはフックをシングルに替えれば劇的に得られてしまったりするのであんまり気にしてなかった。ラトルの音の違いも「へー」って感じで特に興味なし。



 というわけで、取り立ててボーン素材に興味はなかったんだけど、小塚拓也さんの「怪物狩り」を読んでたら、ボーン素材のロングAは塗装が剥げ剥げになるほど釣れる。理由は「白はタンパク質の色」という推論で、はげた部分が白いのは傷跡っぽくて良いんじゃないかというようなことが書いてあった。
 この感覚はよくわかる。実際、ボロい白地がでたボーン素材のサバカラーロングAを中古屋でみたときに「これボロッちい魚っぽくて逆に良いやん!」と私も思って買ったことがある。あと、ラパラのホイルフィニッシュのカラーは塩水で使うと腐食して一部剥げたような見た目になるのだが、これもなんか水性菌に侵されたボラのような模様で逆に釣れそうに思う。
 これが透明なプラ素材だと、剥げたら「塗り直さんとあかんナ」という感じで単にボロッちいだけに見えるから不思議。

 ということで、アクションだとか音だとかは興味なかったけど、ボロくなればなるほど威力が増す、育てるルアーとしてのボーン素材のロングAに俄然興味がわいた。じゃあ剥げた部分は白く塗れよという身も蓋もないツッコミはこの際無視しておく。
 ロングAはストック大量にあるので、それなりにボーン素材モノもあるだろうと思ったら甘かった。好みが反射版入りなので意外に少なく、さっきのボロサバ16Aの他には金黒17Aが1本あるきりだった。
 仕方ないので、普段はポリカーボネイト製のをメインで使うので、いつ使うんねンという疑問はあるが、まあそのうち使う機会もあるだろうといくつか買ってみた。
 バスに良く使う15Aまでは、これからもポリカーボネイト製じゃない方をむしろメインに作っていくような気配で、噂のボーン素材カラー含め通販で簡単に手にはいったが、16A以上については、もうソルトウォーターグレードでポリカーボネイト製のしか作らないのかもしれない感じで、売れ残ってた系の新品パールレッドヘッド×2、中古でクローム金黒とパール虎ジマ系×2ぐらいをなんとか手に入れた。
 それほど出番が多いわけではないので、あとは中古オークションでもチェックしてもう少し確保すればいいかという感じでとりあえずの物欲はおさまってくれた。
 ちなみにボーン素材かそうでないかは、リップにまで塗装がしてあればボーン素材という見分け方(ポリカーボネイト製のソルトウォーターグレード以外)。クロームメッキ系やギラギラGフィニッシュ系に多いようだが、Gフィニッシュだけどリップ透明でボーン素材じゃないというのもあるので、ナニを基準に素材が分けられているのかは謎である。
 
 なかなかに、良く知ってるつもりのロングAにもまだまだ勉強するべきことがあったりする。
 ウェイキングとか意識してやったことはないけど(でもまあ、カタカナ英語の名前で紹介される前からシーバスマンなら自然にやってたよね)、ボーンカラーも手に入れたし、今年はいっちょ試してみるかと早速実戦投入。





 ホントは、ボーン素材がどうこうとか、魚の釣れるところに行って魚の食ってくる範囲にルアーを通してやることの重要性に比べれば、そんなに重要じゃないってことは知っている。でも、楽しんで釣るにはそういう「遊び」の部分は、自分の感性に引っかかってきたのなら、面白がってしまうに越したことはないと思うのである。

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