2017年9月22日金曜日

緊急企画!岡見勇信選手を応援しよう!!

 最近毎日アベマTVで、過去の名試合やら今回のUFC日本大会に出場する選手とかの特集とか観て「予習」に余念がないところだけど、解説の大沢さんが「総合格闘技の最高峰であるUFCの日本大会をぜひ生で観戦して楽しんでください。日本の格闘技を盛り上げていきましょう。」という感じの営業トークを忘れず突っ込んでくるので、コレは明日23日格闘技の聖地、埼玉スーパーアリーナで行われる「UFCファイトナイト・ジャパン2017」のチケットあんまり売れ行き良くないのかなと、透けて見える大人の事情的な状況も興味深く見ていた。

 過去の試合とかもDVDとかの円盤売るにはタダで放映しちゃうのは不利益かも知れないけど、今回UFCとしてはなりふり構わず、過去の試合はおろか前座試合まで無料でネット配信しているアベマTVで配信させて、本興行を成功させようとしているのがうかがえる。アベマTVは有料契約結ばなくても配信スケジュールに従った映像なら無料で見られる。

 明日の大会の対戦カードも、日本人ファイターを数多くそろえ、メインイベントにはジュニアヘビー級という迫力ある階級のランカー対決、しかも片方の選手はリングネームからも想像つくように日本の格闘技団体で闘ったこともあって日本の格闘技ファンにもお馴染みで人気のあるマウリシオ・ショーグンをもってきていて、UFCの本気の営業戦略が見て取れる感じだった。

 実は格闘技の生の試合って、東北で観戦した「みちのくプロレス」ぐらいしか経験無くて、あの体育館に座布団敷いてお年寄りや子供と一緒に楽しめるほのぼのした地方巡業感も良いものだったけど、総合格闘技のビリビリくるようなビッグイベントであるUFCの大会も機会があれば生で観てみたいとは思っていた。VIP席とか売り切れてるみたいだけど、3万円の割と前の席とかいっそ遠くから双眼鏡で観戦するような安いB席とかまだ売れ残ってるようなので、小金ならあるし今回生で観に行こうかとも思ったけど、埼玉まで電車で行って総合格闘技生観戦して興奮して疲れて帰ってというのが、体力的に無事にこなせる自信がなくて、コナー・マクレガー対フロイド・メイウェザーの時に契約した有料配信のDAZNを引き続き契約更新してあげて、パソコンの前で観戦することにしている。


 まあ、粛々とネットで観戦しよう、日本人選手は応援してファンになってしまおう、と思っていたんだけど、昨夜タブレットで観戦しながら寝落ちしてしまった「岡見勇信 一挙放送!」が今日の午後にも流れているのを観て、ちょうど良いやン、続き観たろ。と観ていたら、噂には聞いてた岡見選手がこんなに強い選手だったのかと驚くとともに、なんで連日特集してるんだろうと思ってちょっと調べたら、なんとメインカード出場予定のマウリシオ・ショーグン選手が怪我で出場できなくなり急遽白羽の矢が立って、メインカードに抜擢されたようだ。


 正直いって岡見選手、既にUFCから契約解除された選手で過去の選手だと思っていた。失礼にも。
 日本の地上波で流していた格闘技団体がポシャって、ネット配信も今ほど一般的ではなく、総合格闘技の選手は日本で地道にチケット売って興行している老舗の団体で闘うか、世界に打って出てUFCに行くかという日本の格闘技ファンにとって不遇の時代があった。それでも「アメリカのUFCで岡見って選手が侍魂を見せつけてるぜ、UFCを観ろ!」という噂は聞こえてきてたのに、当時日本で映像配信していたWOWWOWが、映画とか他のスポーツ無くて良いからもうちょっと安くならんかな、接続も面倒くせえし、と見逃してしまっていた。反省すべきである。
 
 ここしばらく、アベマTVはUFCチャンネル設けて深夜除いて一日中総合格闘技流しているので、さすがに日程的に大沢さんがすべての番組で解説できやしないようで(大沢さんお疲れさまっス)、岡見選手特集も英語解説のまんまなんだけど、まあ強いのは見りゃ分かるし、英語実況の「ビューティフルニー(美しい膝蹴り)!」とか「パーフェクトコンビネイションッ(完璧な連携打)!」ぐらいは聞き取れるし、全く同感だ。
 軽量級で活躍することが多い日本人選手のなかでは例外的といって良いミドル級という重い階級を主戦場として、いかにもパワー有りそうな外国人選手相手に立ち技でも打ち負けてないし、倒して上からコツコツ殴るという得意の戦略はハメれば脱出しにくく実に渋い強さのある迫力有る格闘家である。
 なんでこんな素晴らしい選手が、日本ではコアな格闘技ファンぐらいにしか知られていない存在なのかと、時代に恵まれなかった不遇の天才なのかと思ったけど、ちょっと調べてみてこのまま「不遇」で済まして良いような選手じゃないと認識した。
 この人UFCで王者挑戦するところまで行って、ランキング上位のまま負けが込んでいるわけでもないのに、なぜか契約解除されている。
 玄人好みの渋い闘い方が地味っちゃ地味なのでUFCの営業方針的には日本の格闘技市場が冷えまくってたこともあり契約更新して抱えておく利点が少ないという判断だったのかも知れない。

 でも、契約解除当時より日本の格闘技は盛り返してきている。ここで、UFCをリリースされてもマイナーな団体で闘いながら機会を狙っていた岡見選手にビックチャンスが巡ってきたのは、単なる偶然じゃないモノを感じる。世に出るべき人間はどんなに逆風が吹いても切り裂いて世に出て認められるものだと、そういう美しい夢のある代打逆転の物語を期待せざるを得ないし是非見せてもらいたい。

 明日のUFC日本大会のメインカードは、日本の格闘技の歴史を語る上で大きな転換点となる大一番かも知れない。
 さいたまスーパーアリーナに行ける人は女房を質に入れてでもチケット買って行くべきだ。遠いし行けねえし、な人はDAZN契約して私と一緒にお茶の間で岡見選手を応援しましょう。

 DAZNは格闘技以外にも、テニスやメジャーリーグベースボールとか最近地上波放送減ったJリーグサッカーとかも充実していて月2千円弱という安さを考えるとお得でっセ。とDAZNの宣伝も頼まれてもいないのにしておく。
 
 楽しむ準備はバッチリ怠りなく、明日への期待でワクワクドキドキだ。胸のすくような活躍も天を仰ぎたくなるような苦杯をも、すべてを力一杯堪能させてもらおう。

1 件のコメント:

  1. 負けた。残念。

    朝一の試合から10試合、柿の種ポリポリしながら楽しみました。

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